つくり手さんインタビュー「ルナリズム」


 一見、元気ではつらつとした女性のなかにも、実は冷えやひどい月経痛で悩んでいる方が多くいます。タイトな仕事や家事、育児に忙しく、自分の身体が発しているサインに気づきながらも放ってしまいがちな毎日。がんばり屋の女性は、無理をしてやり過ごしているうちに、知らず知らず月経を煩わしく感じてしまったり、月経周期が乱れてしまいからだが苦しいと悲鳴を上げている方もいるのではないのでしょうか?


  ――おおっと、これはもったいない!

    せっかく女性に生まれてきたのだから

    月経周期のバイオリズムを知って 

    自分の中の自然の波に乗って

    楽しくやっていこうではあるまいか!


  今回、インタビューしたのは『ルナリズム』の諏訪部夕子さん。現在は、ルナリズムプロジェクト代表のほか、女性ホルモンバランスプランナー、セラピストとして、月経前困難症など、女性特有のトラブルを抱える方に寄りそう活動をしている諏訪部さんですが、以前は東京でファッション関係の仕事をしていたそう。その頃から、お客様に靴をフィッティングする前にマッサージが出来たらと、人を癒すことに興味を持っていたと言います。それが高じて、リフレクソロジーの資格を取得。家族の介護や福祉の場でのコミュニケーションにと活用していました。その後、独立し鶴岡にUターン。しかし、独立当初は、自分がしたいことをどのように発信していけばよいか迷っていたそうです。そこで出会ったのが、女性が自分の好きなことで町の小さな課題を解決するスモールビジネスを生み出すことを目的とした『ナリワイプロジェクト』。その前身となるナリワイづくり工房@鶴岡に参加した諏訪部さんは、セラピストとしての自分の体験から、自然界の月のリズムと月経周期にそった気楽な暮らしの提案として、布ナプキンづくりワークショップを皮切りに、ルナリズムを仲間と共に起ち上げました。


  「使っていて楽しくなるものを!」それは諏訪部さんが作品をつくるときに大事にしていること。今回のワークショップで作るアイピローもそのひとつで、カバーデザインを大人可愛いアクセサリーを制作している『neneco』さんにお願いしたもの。ぴょっこりお耳がチャームポイントのニャンコの顔型で、見ているだけで嬉しくなってきます。実際に使わせてもらいましたが、目蓋にあわせてふんわりフィットし、ストレスフリーな使い心地でした。思ったより軽いと思ったら、中身はなんとさくらんぼの種。これはハーブ教室の先生のアドバイスから生まれたもので、さくらんぼの種は中に空洞があるから軽く、アイピローにぴったりなんだそう。このさくらんぼの種は、諏訪部さんが知り合いの農家さんより廃棄するさくらんぼを譲ってもらい、ひとつひとつ手作業でとり除いたもののため、数に限りがあるようです。気になる方はお早めに!


  初潮前の子どもとその親を対象としたワークショップ『ルナトーク』を開催したりなど、常に新しい活動を模索している諏訪部さんに、夢は?と尋ねると「活動拠点となれるようなお店をもつこと」との答え。「いつでもワークショップをできるようにしたい」他にも「月のリズムで育てられた野菜を使って、からだが美味しいと感じるデドックススープを提供したい。ゆくゆくは販売できたら……」などなど、諏訪部さんの興味は尽きることがありません。


  女性であることに誇りをもち、誰よりも楽しんで!――諏訪部さんを見ていると、そんなメッセージが聞こえてくるようです。


 (文:長谷川)


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「ルナリズム×neneco」

こしゃってマルシェ 秋に出店いただきます。 

日時:2016/10/9 Sun 10:00~15:00 

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くしびきこしゃってプロジェクト

“こしゃって”は庄内弁で“作って”の意。 「こしゃってマルシェ」をはじめ、庄内・鶴岡の暮らしをちょっと楽しく、ここにある豊かさをみんなで味わう“もの”や“場”をこしゃっています。